ハーレーのV型ツインエンジン、100年前から始まった

ツインエンジン

世界中の多くのバイク乗りに親しまれ愛されているバイクの名が、キング・オブ・モーターサイクルことハーレーダビッドソンです。他のバイクとは異質さを誇る、チェインからベルトへと変換することで後輪にクランク運動を伝えるといった仕組みのベルトドライブによる駆動。それに加えて、独特な鼓動感と外観を放っているV型ツインエンジンがハーレーダビッドソンの人気の秘密です。

その最初のモデルが出来上がったのは今から100年も昔の戦時中のことであり、1907年に記念すべき第1号を完成させた人物の名は、ウィリアム・S・ハーレーとアーサー・ダビットソン、アーサーの兄のウォルター・ダビッドソンという、アメリカ中西部ウィスコンシン州のミルウォーキーにて暮らす3人の若者達でした。

戦時中のため満足に物資が手に入らないことを日用品などでカバーし、手作り感溢れる最初のモデルでしたが、その手ごたえを期に3人はやがて新たにウィリアム・Aを仲間に加えることで会社を設立し、本格的な改良に突き進んでいきます。

2年後の1909年には早くもV型ツインエンジンとベルトドライブの導入という代名詞ともいえる重要な部分を揃え、1911年にバルブ作動を大幅に安定させてパワーアップさせることで、ハーレーダビッドソンのバイクは巷のレースでその疾走する姿を頻繁に見せつけ、注目を浴びるようになっていきます。これらのヒストリーを経ることで、現在の人気が出来上がっていくのです。