モデルによって使うオイルの種類が異なる

オイルの種類

ハーレーダビッドソンを長く乗り続ける場合、定期的なオイル(潤滑油)交換は欠かせませんが、ハーレーで使用される潤滑油はモデルによって異なるので、製品選びでは間違わないように注意しましょう。

二輪車や四輪車の区分に関係なく、潤滑油と聞くとエンジンオイルのことを思い浮かべるでしょう。エンジンに使用される潤滑油には、本来の役割である潤滑の役割の他にも、エンジンの冷却、燃焼や回転運動によって生じる汚れの洗浄、エンジン内部の防錆、油膜の形成によるガスの密閉、各部に生じる衝撃の緩和といった役割があり、定期的に交換をしなければ車両の劣化がはやまり、故障をするリスクが高くなります。

ハーレーにはエンジン用の他にも、トランスミッション用とプライマリーチェーン用の2種類の潤滑油があります。前者はトランスミッション内のギアの動作をスムーズにさせるとともに、ギアの周辺で発生する衝撃を軽減させる役割があり、後者はエンジンのパワーをトランスミッションに伝えるのに重要な部品であるプライマリーチェーンの動きをなめらかにする役割があります。

一方で、スポーツスターと呼ばれる車種では、トランスミッションとプライマリーチェーンの両方が1つのケースの中におさまっているため、他のモデルで使用するものとは異なる専用の潤滑油を使用する必要があるので注意が必要です。この潤滑油は、トランスミッション用の潤滑油が持つ役割と、プライマリーチェーン用の潤滑油に与えられる役割の両方を兼ね備えています。